完結しない物語
全てを捨て去る時
死が僕にとって唯一の居場所になり
悲しみのない、悦びのない
無表情な大地の傍らで
完全な眠りへと墜ちるだろう
全てを受け入れる時
生という氾濫した渦の中で
悲しみやら、幸せやら、怒りやら
刹那的に生み出され続ける
情報の一つ一つを
処理し続けていかなければ
ならないだろう
死という孤独を
受け入れるか
もしくは、生という孤独に
耐えてゆけるのか
苦悩のない世界は、どこにもなく
永遠に完結することのない物語を
人は歩いていく
共有し合うことの出来ない孤独を
満たしてあげることの出来ない孤独を
どこまでも、どこまでも、と
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