言葉と感情
今、この空の憂鬱な表情が
心に何かを残してくれるまで
言葉と感情を繋ぎ止めていてください
雲は誰も知らない国へ流れ
刹那的な世界の断片は
言葉を映す暇もなく、流れていく
そして、重ねた悲しみまでも
消えてしまうだろう
もしかしたら、僕が僕で在ることすら
消えてしまうのかもしれない
昨日は空白へと向かっていく中で
明日が眠りを迎えるまで
世界が残してくれる何かを
僕は、忘れないでいられるだろうか
すでに過去へ変わり続ける
今この一瞬は
次の季節へ持っていくことは
出来ないのだから
悦びも優しさも悲しみすらも
全ては時の中で
消えていってしまうものだから
今、この空の憂鬱な表情が
心に何かを残してくれるまで
言葉と感情を繋ぎ止めていてください
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