2010年6月16日水曜日

春を詠おう

 
 
疲れた心は穏やかに
季節の流れを見つめてる

今この時も
風景が過去へ変わりゆく実感を
僕は確かめている

すでに夜の終わりが見えている

残り火となった季節の冷たさを
4月の風が暖めていく

穏やさの中で、全てを許し
春を詠おう

癒えない傷に顔を歪める必要もない
遠い場所で季節は流れている

もう僕は
漠然とした死の中にいるのだろう




 

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