2010年6月26日土曜日

昼下がり

  

休日の昼下がり
空が溶け出したように雨が降る
ハイボールの泡みたいな窓の外
雨音の子守唄は
時計をさかのぼり
いつかの昼下がりの雨を見つめて
頬杖をついた子供を映し出す

僕は
生まれた時から
この景色を覚えている

そして僕は
生涯を終える前夜まで
この悪夢にうなされるのだろう




  

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