墜葉
揺らめきながら
2010年7月7日水曜日
暮れの海
途方にくれた虚しさが
西の彼方に沈んで行く
旅の行く末は
今そんな時
単色の風景が目にしみる
何かもわからない
大切な何かは
波にさらわれた
それは陽に照らされて
暮れの海辺は宝石を
身につけたよう
本当に綺麗な
その海を
見つめては
失ったものを
想う涙
引きつった顔に溜まる油を
流すように
たくさんの涙
もう
このままずっと
泣いていよう
全て洗い流すまで
暮れの海辺も
夜の海辺も
ずっと綺麗でいるだろう
生温い弱さも
全て洗い流すまで
このまま
ずっと泣いていよう
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