天国の灯り
僕はまだ覚えている
星の灯りが
天国の住人たちによって
賑わいを見せていたことを
確かにそれは
滑稽でしかないのかもしれない
だが仮に、命の終着が
冷たい土の中で眠るだけならば
理不尽に奪われた命は何を想い
眠るだろうか
人の汚れに触れ
消された命を想うと
あの夜空にきらめく
ひとつひとつの灯りに
どうしても重ねてしまうものがある
綺麗に生きても
報われることのなかった
魂の痛みを
理不尽に奪われた
魂の悲しみを
この地上で惜しくも
道半ばで朽ちてしまった
生きとし生けるもの達が
最後に笑えるよう
せめて、安らかな場所を
せめて、それらを癒すべき場所を
どうか、せめて
輝く天体に見る
あの天国という場所を
僕はまだ願わせて欲しいのです
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